WMSシステムの導入を検討していても、やはり予算面で気になっている企業は多いでしょう。どれだけスペックが優れていても、あまりに費用が高額であれば導入を躊躇してしまうかもしれません。ここでは、WMSの導入費用についてわかりやすくまとめました。大まかな金額を知っておけば、導入への準備も段階を踏んで前向きに進められるでしょう。ぜひ参考にしてください。
WMSの導入費用は、システムの形態によって変わります。費用を紹介する前に、システムの形態について簡単に解説していきましょう。
WMSの導入形態は大きくわけて、
上記2とおりの方法があります。
「パッケージ型」のWMSは、パッケージ化されたソフトウェアをパソコンにインストールして使用するタイプ。「オンプレミスで使用する」とは、自社内に設置したサーバーにシステムを構築・運営することを指します。つまり、インストールしたシステムを自社内のサーバーで運用しながら使用する方法です。
一方、「クラウド型」のWMSは、インターネット経由で共通のシステムを利用するタイプです。それぞれ、導入費用は大きく異なります。次の項目で詳しく説明していきましょう。
パッケージ型WMSの導入費用は、初期費用としてまずソフトウェアの購入費用がかかります。さらに、自社サーバーで構築・運用を行うため、構築・運用費用もかかる点に注意しましょう。具体的な導入費用の目安は以下のとおりです。
パッケージ型は、初期費用が比較的高額になる点がネックかもしれません。自社の予算を考慮し、導入するかどうかを決定する必要があります。しかし、カスタマイズが比較的簡単であるため、自社システムと早く連携させることが可能です。機能にあまりこだわりがない、なるべく早くWMSを導入したい企業に向いていると言えるでしょう。
クラウド型のWMSは、WMSベンダーが提供する環境にすでに構築されているシステムを利用するため、パッケージ型と比べ、初期費用を安く抑えられる点がポイントと言えるでしょう。具体的な導入費用の目安は、以下のとおりです。
オンプレミス型とは異なり、自社内にサーバーを設置する必要がありません。機器を購入しなくてもよい分、初期費用は50万円(税不明)程度。システムによっては、無料で利用できるものもあります。毎月の維持費に、5~20万円(税不明)ほどかかると見てよいでしょう。検品作業で使用するモバイル端末の増加など、オプションによって維持費は変動します。
月々の維持費はかかりますが、サーバーの保守やソフトウェアのアップデートに関してはベンダー側におまかせできる点がメリットです。セキュリティ面を気にすることなく、倉庫内作業に集中できるでしょう。
初期費用がかからないクラウド型は、比較的導入しやすいシステムだと言えます。初めてWMSを導入する企業におすすめです。
WMSシステムの導入費用は、導入形態によって大きく異なります。パッケージ型のソフトウェアをインストールし、オンプレミスで使用する方法と、インターネット経由で共通のシステムを使用するクラウド型を使用する方法などがありますが、初期費用や運用・保守費用が大きく異なります。自社でWMS導入を検討する際は、予算についてもよく考慮し、どちらを導入するか決めるとよいでしょう。
物流業者から製造業、EC事業者など様々なシーンで活用されているWMSシステム(倉庫管理システム)。当サイトではEC事業者の目線で、システムの選び方やおすすめの3システムをご紹介しています。
mylogi
EC事業の立ち上げ段階~
月間3,000件程度の物流量
SANTA(三協)
今の業務フローや販売戦略にあわせて
機能を最適化してほしい
クラウドトーマス
倉庫管理を根本的に見直したいものの、
見直しに割ける人的リソースがない
【選定理由】
Google検索「WMSシステム」でヒットした33のシステムの中から、EC事業者向けに特化した19製品をピックアップし、それぞれ以下の条件で選定(2023年5月31日調査時点)。
・mylogi:WMSシステムの中でも、初期費用・月額費用が最も安いため、立ち上げ段階や注文が増え始めた段階でも導入しやすい
・三協:物流専門のSEが在籍しており、カスタマイズ実績数が最も多い(年間300件以上)
・クラウドトーマス:WMSシステムの導入に併せて、現場で倉庫のレイアウトや導線設計、商材配置などをコンサルティングしてくれると公式HPに唯一記載があった企業