ECサイトは気軽に商品を購入できますが、実際に商品を手に取って確かめることはできません。そのため、商品を返品・交換できるだろうかと不安に感じる消費者もいます。ここでは、返品処理が遅れることによるリスクや改善点について紹介します。
返品処理は、商品の発送プロセスに比べて手続きが複雑になるため作業に時間がかかるもの。返品の対応が遅くなると、消費者にネガティブなイメージを抱かれてしまったり、批判的なコメントが書かれたりするリスクがあります。
EC事業で発生する返品処理の業務プロセスにおいて、見直したいポイントについて紹介します。
返品の受付対応を誤ると、返品の大幅な遅れにつながります。「返品するときはどこに連絡し、どのように返送するのか」を事前に解決することが大切です。
例えば、発送する商品と一緒に「返品連絡票」を入れたり、返送先や返品IDを記載した専用ラベルをマイページなどからダウンロードできるようにしたりすると返品処理が容易になります。もし購入してから気に入らない場合でも簡単に返品できることが分かるため、消費者も安心して購入できるでしょう。
返品・交換にあたり購入者が気になるのは、「返品費用はかかるのか」「迅速に商品の交換してもらえるのか」などということです。EC事業者が返送料を負担することが多いパターンは、破損・汚損がある商品や誤配送などの場合です。
その場合、返送先住所と返品IDの記載されている着払い伝票を使用してもらえば、誤返送を回避することや、返品商品の確認も迅速に行うことができるでしょう。コスト削減にもつながります。
返金については、購入者情報や返品IDと紐づける形で、マイページなどを通じて「いつまでに返金できるか」など返金状況の見える化を行っておくと購入者も安心です。
返金が遅れてしまうケースや事情などがあるならば、ECサイト上でしっかりとわかりやすく説明するようにしましょう。
返品登録を人の手で行うと大変です。ヒューマンエラーも発生しやすくなり、返品処理が遅れるリスクがあります。リスクを回避するためにも、返品について登録・管理できるシステムを導入してみるのもよいでしょう。
返品管理システムは、返品商品の入庫作業の効率化や返品指示内容とのチェックなどができるシステムです。システムを導入すれば、返品によるロスの軽減や返品の削減を図ることができます。また、返品率削減のための分析もできるため、返品防止にもつながります。
mylogi
EC事業の立ち上げ段階~
月間3,000件程度の物流量
SANTA(三協)
今の業務フローや販売戦略にあわせて
機能を最適化してほしい
クラウドトーマス
倉庫管理を根本的に見直したいものの、
見直しに割ける人的リソースがない
【選定理由】
Google検索「WMSシステム」でヒットした33のシステムの中から、EC事業者向けに特化した19製品をピックアップし、それぞれ以下の条件で選定(2023年5月31日調査時点)。
・mylogi:WMSシステムの中でも、初期費用・月額費用が最も安いため、立ち上げ段階や注文が増え始めた段階でも導入しやすい
・三協:物流専門のSEが在籍しており、カスタマイズ実績数が最も多い(年間300件以上)
・クラウドトーマス:WMSシステムの導入に併せて、現場で倉庫のレイアウトや導線設計、商材配置などをコンサルティングしてくれると公式HPに唯一記載があった企業