ECショップを運営していくうえで、売り越しと売り逃しは避けたい問題と言えるでしょう。利益損失はもちろん、顧客の信頼損失にも繋がる重大なトラブルです。ここでは、売り越し・売り逃しが生じる原因や、その解決方法について詳しくまとめました。ぜひ参考にして、確実に売上を伸ばしていきましょう。
売り越し・売り逃しが生じるいちばんの原因は、ネットショップの在庫管理が不十分であることです。
ECショップの在庫は、各ショップの管理画面にてデータとして管理されています。管理者が倉庫にある在庫の最新情報を反映しなければいけないため、「売り越し」「売り逃し」が起こりやすいと言われています。これらが起こらないよう対策をしなければ、利益損失になるだけでなく、利用者の信頼損失をも招いてしまいます。ネットショップは、実店舗以上に在庫管理に気をつけなければいけません。
売り越し・売り逃しを起こさないようにするためには、常に商品の数を適量に保っておく必要があります。やはり在庫管理に注力するほかありません。適切な在庫管理を行うことで、売り越し・売り逃しを改善できるでしょう。
適切な在庫管理を行う、つまり、各ショップの在庫数を実際に販売できる数量と同じ数に維持しておくことです。
それを踏まえたうえで、在庫を管理するひとつの方法としてExcelの使用があります。小規模なネットショップで、ひとりでも在庫管理をカバーできるのであれば、Excelで管理する方法でも何ら問題はありません。しかし、商品が売れれば売れるほど、在庫管理作業の負担が大きくなってしまいます。時間や労力がかかるだけでなく、受注状況の監視・商品の仕入れなどに追われ、ミスも生じてしまうでしょう。
在庫管理は徹底して行わなければいけませんが、アナログな方法で行うにはやはり限界があるのです。
売り越し・売り逃しのリスクを避けるためには、WMSシステムがおすすめです。なぜなら、WMSには、複数のネットショップと連携できる機能が搭載されているシステムが多くあるからです。導入すれば、展開しているショップの在庫の一元管理が可能になり、在庫管理の作業負担が大きく軽減されます。
Amazonや楽天市場といった複数のECサイトに出店している場合、ショップごとに最新の在庫情報を手作業で更新するのは、かなりの時間と労力を要するでしょう。そこで、WMSの管理機能を使えば、一度の作業で複数のショップの在庫数を簡単に更新可能。
また、データ連携機能も重要な役割を果たします。ひとつのショップで商品が売れると、計算後の在庫数を連携しているショップの在庫数に反映するため、売り逃しや売り越しを防いでくれるのです。
複数のネットショップを一括管理できることで、いつでも各ショップの在庫情報を確認でき、在庫数も常に最新の状態にしておけます。
WMSは、実店舗とネットショップの在庫を連携できる機能が搭載されているものもあります。
ネットショップと実店舗で商品展開している企業も安心。在庫連携機能を使い、ネットショップと実店舗で在庫数がずれてしまうという課題を解決します。また、今まで実店舗とネットショップで在庫数を振りわけていた企業も、今後はわける必要はありません。実店舗・ネットショップともに最大在庫数での販売が可能になるため、販売機会の増加が期待できるでしょう。
実店舗とネットショップの在庫数を自動で連動させることで、売り越し・売り逃しのリスクを低減させることができるのです。
売り越し・売り逃しのリスクを減らすためには、WMSシステムの導入がおすすめです。WMSを使用すると、複数のショップの在庫一括管理、データ連携による在庫数の反映などが可能。常に、在庫数を最新の状態に維持しておけます。売り越し・売り逃しについて悩んでいるのであれば、ぜひWMS導入を検討してみてはいかがでしょうか。
物流業者から製造業、EC事業者など様々なシーンで活用されているWMSシステム(倉庫管理システム)。当サイトではEC事業者の目線で、システムの選び方やおすすめの3システムをご紹介しています。
mylogi
EC事業の立ち上げ段階~
月間3,000件程度の物流量
SANTA(三協)
今の業務フローや販売戦略にあわせて
機能を最適化してほしい
クラウドトーマス
倉庫管理を根本的に見直したいものの、
見直しに割ける人的リソースがない
【選定理由】
Google検索「WMSシステム」でヒットした33のシステムの中から、EC事業者向けに特化した19製品をピックアップし、それぞれ以下の条件で選定(2023年5月31日調査時点)。
・mylogi:WMSシステムの中でも、初期費用・月額費用が最も安いため、立ち上げ段階や注文が増え始めた段階でも導入しやすい
・三協:物流専門のSEが在籍しており、カスタマイズ実績数が最も多い(年間300件以上)
・クラウドトーマス:WMSシステムの導入に併せて、現場で倉庫のレイアウトや導線設計、商材配置などをコンサルティングしてくれると公式HPに唯一記載があった企業