ネットショップを開業するためには、規模によっても変わるものの、ある程度の開業資金や物品を用意しなければなりません。ここではネットショップを開業するための費用や必要なものについて紹介するので、ネットショップ開業を検討中の方は参考にしてください。
ネットショップを開業するためには、最低でも10万~20万円ほどの初期費用が必要となります。デザインにこだわるなどすれば1サイト50万円ほどの制作費がかかることも。またネットショップと言ってもASP型・オープンソース型・パッケージ型の構築方法があり、その方法によっても初期費用や月額費用が変わってきます。
たとえばASP型であれば初期費用はほとんどかからず、月額費用も1,000円前後~ネットショップを開始可能です。一方パッケージ型は500万円前後の初期費用が発生し、月額費用も10万円前後となっています。
ネットショップを開業するためにはパソコンやプリンター、カメラなどの物品が必要です。ここでは開業時に必要なものや、それにかかる費用について紹介します。
ネットショップを開業するなら、必ずパソコンかスマホは必要となります。商品の紹介・画像・ショップ管理などに活用するため、パソコンなら数万~20万円ほど、スマホなら数万~10万円ほどです。スペックによって費用は大きく変わるので、予算に合ったものを選ぶことが大切になってきます。
商品の説明書・納品書・宛名ラベルなど商品に関するものを印刷することも多いので、プリンターも準備したほうが良いでしょう。プリンターもスペックによって変わりますが、3万~5万円ほどあれば、十分に活用できるものが購入可能です。
リアル店舗とは異なり、ネットショップは直接商品を魅せることができないので、商品の状態を示すための写真が重要になってきます。もちろん画質の良い写真を撮れば商品をアピールできますが、デジタル一眼レフなどは高額です。少しでも初期費用を抑えたいなら、スペックを抑えた10万円以内のカメラを選ぶといいでしょう。
魅力的な商品に見せるためにはカメラだけでなく、三脚・照明・レフ板などの撮影用機材も必要となります。撮影用機材は性能がピンキリで、数千~数十万円など費用幅は大きいでしょう。そのため予算をしっかりと決めて、商品を選んでください。
せっかく商品が売れたとしても、配送中に傷が入ってしまえばクレームに発展する恐れがあります。そのため梱包資材は非常に大切で、商品によって適したものを選びましょう。おおよそ1つ数円~数百円程度なので、商品数に合わせて購入してください。
もちろん一人でネットショップ運営を行うのであれば、人件費は必要ありません。しかし誰かを雇用するのであれば、人件費が発生します。給与だけでなく、保険料などもかかるため1人当たり30万円前後はかかることも。
ネットショップであっても、商品を販売するため必ず営業許可申請などの手続きが必要です。中古品を販売するのであれば、古物商許可申請が必要となり、申請手数料として19,000円がかかります。営業内容によって手続きが異なるので、営業スタイルに応じて適切な手続きを行いましょう。
商品名・店名・ロゴなどを独占したいのであれば、商標登録をしなければなりません。出願時に3,400円、商標権の区分1つにつき8,600円がかかります。審査に通過すれば登録年数によって別途登録費用も必要です。
ネットショップはネットを介して行うビジネスなので、インターネット環境を整える必要があります。Wi-Fiのモデムなどの通信機器に数万円、利用料として毎月数千円程度かかるでしょう。また注文・問い合わせ応対などに電話やFAXを用いるなら、それらのアイテムも準備しなければなりません。
ネットショップの売り上げにも影響を与えるのが、サイトの出来栄えです。サイトを制作する際ASP型・オープンソース型・モール型などであれば基本的に初期費用をかけずに利用できるものもあります。専門のサイト制作会社に依頼すれば、その分費用が高くなってしまうでしょう。
受発注から配送までを効率的に行いたいのであれば、管理システムの活用もおすすめです。管理システムを活用することで在庫品や受発注の管理が非常に楽になり、業務負担を大幅に軽減できます。規模やプランによっても異なりますが、小規模なら月1万円ほどから導入可能です。
ネットショップを開業するにあたって、ビジネスが軌道に乗るまでは初期費用を少しでも抑えたいと思うでしょう。ここでは開業費用を抑えるポイントを紹介します。
費用負担を抑えたいなら、補助金制度を活用しましょう。もちろん補助金を活用するためには精度の要件を満たす必要があり、ネットショップ開業を考える全ての方が利用できるわけではないので注意が必要です。
「小規模事業者持続化補助金」「IT導入補助金」「キャリアアップ助成金」などがあり、対象要件・補助額・申請方法などが異なります。そのためネットなどで利用できる補助金を探し、どのような補助金制度があるのか、対象となるのか、申請期限・方法などをしっかりとチェックしてください。
金融機関から融資を受けるという方法もあります。たとえば日本政策金融公庫が提供している「新創業融資制度」であれば、ネットショップの開業資金を用意するための融資が受けられます。最大で3,000万円の融資が受けられ、金利も2.5%ほどと低く設定しているなど魅力的な制度です。ただ審査を通過するためには、いくつかの条件もあるので注意してください。
ネットショップのビジネスを上手く行うためには、費用面もしっかりと考えなければなりません。開業にあたって準備しなければならないものも多く、多額の開業費用が発生します。こだわりたい点と費用を抑えても大丈夫な点を考え、優先順位をつけながら準備を進めるようにしましょう。補助金制度を活用するなど工夫次第で開業費用を抑えられるため、補助金なども事前に調べておくことが大切です。
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EC事業の立ち上げ段階~
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・三協:物流専門のSEが在籍しており、カスタマイズ実績数が最も多い(年間300件以上)
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